技術、そして人。仕事から大切な多くを学んだ。

2004年入社

業務推進部 SEグループ

迫力のライブビューイング体験がきっかけ

映像・音響の世界に興味を持ったのは大学生の時。2002年FIFAワールドカップの試合をライブビューイングで見たのがきっかけです。観客の反応が直に返ってくる映像と音響の力に、強烈なインパクトを受けたのを覚えています。

大学は工業系の電気課で学び、ライブビューングの影響もあってメディア系で機械に触っていられる仕事に就きたいと思っていました。大学は埼玉でしたので東京での就職も考えましたが、当時は満員電車での通勤が絶対に嫌だと思っていたので地元岡山で就職活動をし、「映像、音響」のキーワードで探して見つけたのがプローバでした。

映像・音響業界のSEとして活躍

入社2週目にして約半年間の出張に出るという経験を経てのち、業務推進部でSEとしてシステム設計と現場管理に携わるようになり、17年が過ぎました。
SEの業務は多岐にわたります。営業担当がお客様のヒアリングしてきた内容をもとに機材を選定し、使いやすさを考慮しつつ組み合わせを考え、それをどう繋げるかのプランを作り、図面に起こします。施工現場では、自社の技術部や職人、外注業者に図面を広げて説明し、さらに業者同士の連携をとり、物事がうまく進むよう調整をします。そこまでがSEの仕事です。

プログラム系のSEと違い、物事を具現化するのが仕事ですから、システムや商品について社内で一番知識がなければならないし、誰に対してもアドバイスできなければなりません。営業と施工現場の中間に位置し、両者の仕事内容と重なる部分も多い。いろんな経験や知識が必要な立場でもあるだけに、やりがいは大きいです。自分が設計したシステムにより映像と音がきれいに具現化した瞬間は、喜びもひとしおです。

技術、そして人。仕事から大切な多くを学んだ

仕事は広告用ビジョン、店舗など顧客はさまざまですが、最も多いのが中古車のオークション会場。出品・落札を電子化されたシステム上で行う大規模な会場が全国に40、50ヶ所あり、その映像・音響システムの設計や施工管理のため出張することもあります。

印象に残っているのは業界シェアナンバーワンの会社の本社会場新築案件。システムも建物も通常の約5倍という大きな案件で、初めてネットワークを使用した音響システムを採用したりとチャレンジも多かったです。
本社新築ということで、常にクライアントの目が光り、いつも以上に失敗が許されない状況。社員、外注スタッフみんなの力で乗り越えられましたが、あとで聞いた話では私の目が怖くて話しかけられない時期もあったとか。常に緊張感が強いられる状況で余裕がなかったのだと思います。

思えばこの仕事は私にとって大きなターニングポイントでした。いくら完璧なシステムを作ってもそれを形にするのは人ですから、現場担当の感情一つで予定通り進まないことは多々あります。お客様や施工担当の思考や感情を読み取り、前向きに作業を進めて行くには話術や提案のタイミングも重要。技術の前に、見るべきは人だということをこの時に学びました。

やりがい、会社の魅力、そして今後

映像・音響の仕事は、社会になくてはならないものです。街中を歩くと自分たちの仕事を反映したものがあふれ、お客さんの反応がナマでかえってくる。成功体験が積みやすい業界です。一つ終わればまた次があるし、永遠に同じことは続きません。そんなところにおもしろさや魅力を感じます。

当社は大手企業ほどルールが厳しくなく、比較的自由です。仕事も自分で考えて行動できる人にやりやすいけれど、受け身では何も進まない。それだけに自主性の高い人が多い気がします。変化が早い業界だけに、会社そのものも常に変化し続けている。僕自身、そんな社風がとても気に入っています。

これまで周りの人に恵まれ、機械に触れる仕事を通じて人を感動させるものを生み出す喜びを味わってきましたから、今後はSEとして会社や社員が潤う仕組みを考えていきたいです。また、ある程度の年齢になるとデスクワークが増えますが、いつまでも現場でお客様の反応を常に感じていたいと思います。

自分のアンテナを信じ、自らチョイスを

仕事には自発性が必要ですから、チームとしては常に自分で考え、疑問を出し、自ら解決しようとできる人がほしいです。頭の中で考えて尻込みしても仕方ないし、興味があるならとりあえず入ってみること。僕たち世代からすれば、新人世代の一度の失敗なんて時間のロスでもなんでもありません。

また、選ばれるのではなく、自分も選んでいるという考え方で臨む方が、入った後も失望しなくていいと思います。自分のアンテナを信じ、自ら働く場を選ぶという強い気持ちでチャレンジしてみてください。

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